高額商品がネットで売れる時代
●超高級益子焼はネットで売れる?
わたしがECサイト向けに書いたアフィリエイトマーケティングの本「ネットクチコミ・アフィリエイト販促マニュアル」にもご登場いただいた関口さんが、「普段使いの和食器ネットショップ?楽raku?
」とは、コンセプトを変えて、作家物のアーティスティックな一流品ばかりを集めた「益子焼販売 善五」をオープンしました。
どのくらい高級か? たとえば濱田庄司の八寸皿は1枚30万円。
実用品ではなく、嗜好品ですね。嗜好品の30万円、高くて売れないと思いますか?
●価格の感覚
食器にお金をかけない方、絵はアートでも、百歩譲って磁器はアートでも、陶器はアートではないと思う方なら、とんでもない高価だと思うかもしれません。
しかし、さっそく見に行ったわたしには、ほしいものばかり。
わたしがまず見ほれたのが1枚30万円の濱田庄司の八寸。我が家がおおぜいお客様を招くような家なら絶対買うでしょう。
わたしは洋服は数千円のスーツで済ませますが、食費予算が一日二人で合計500円だった新婚時代から、ふだん水を飲むグラスはドイツのブランド、ローゼンタールの1つ5000円、毎日使う汁腕は作家物、吸い物椀は輪島塗。
そのわたしの感覚からすると、濱田庄司が30万円は安すぎて、思わず桁を数えなおしてしまいました。
島田恭子という女性作家の四角い皿は桜やすすきなど季節を繊細に描いてあって、「もっと広くて、食器の置き場所がある家なら…」とため息。
いまは自分を抑えていますが、これはいつか買ってしまいそうな予感。
松崎健という作家の織部は見とれている内に売れてしまいました。
●高級品もネットで売れる時代へ
かつては「日本人は手に取って見られない通販で高いものは買わない」と言われました。ましてや、店の実在さえ疑われるネットショップで高級品を売るのは無理だとも言われました。
しかし、それは変わりつつあります。
ネットショップで高級品が売れない理由として、質の高い画像を掲載しにくいことも理由として挙げられていました。しかし、ブロードバンドの時代には質の高い、つまりは重い画像も掲載できます。
「益子焼販売 善五」のサイトも少々重めに感じます。その代わり、この金額を出せるくらいに、写真だけで良さが伝わってきます。
わたしがインターネットショップに関する記事を書き始めた1996年からこれまでの間、その時々、ネットで売れるものは変わってきました。
去年売れなかったから
「これはネットでは売れない」
そう思い込んでいませんか?
時代の変化をよく見ながら、いまと1歩先を見ることが商売では大事ですね。
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