■高まるニーズ
ネットショップをはじめ、売っている側は、自社や自社製品の良いクチコミが広がることを望んでいます。特に、製品使用者の生の声には大きな期待が寄せられています。
ですから、バズマーケティングやレビュー記事へのニーズはどんどん高まる一方です。
■供給のあてなく始められた仲介サービス
アフィリエイトサービスプロバイダー(ASP)をはじめ、さまざまなマーケティング会社が、レビュー記事を書いてくれるレビュアーを集めて、広告主との仲介を行うサービスを始めています。
しかし、良質なレビュアーを抱えて、サービス始めているわけではありません。レビュアーも含まれた、ブログなどの書き手がいるというだけで、なんとかなるだろうと、サービスはスタートしました。
実際に製品を使っているひとで、なおかつ、それについてブログなどで書いてくれるレビュアーは少数です。しかし、それではマーケティング会社としては商売が成立しません。
そこで「レビュー」の範囲を広げていきます。
商品を使ったことがなくてもかまわない。
それどころか、商品について触れてさえいればよく、深い考察もへったくれもなくても許されます。
報酬目当てに、興味もない商品のレビューを書くケースも多いので、広告主のサイトなどから文章をコピーしてきて、貼り付けただけの記事が増えます。
■「質」を守るための、変な条件づけ
それでは広告主のメリットが薄いことから、代わりに、アフィリエイトサービスプロバイダでありながら、直リンクを条件にしたり、最低限の内容を維持するために、使用する言葉の指定や文字数などを指定するケースもあります。
「深い考察」といった質の判定は難しいことから、数量的に計れる条件をつけているわけです。
しかし、本当に適切なレビューを書こうとすると、書きづらい条件が少なくありません。
最初から「レビュー」は敷居が高いからと、「レビュー」とは名乗らず、「バズ」と名乗るサービスもありますが、広告主側の期待は「レビュー」寄りではないでしょうか。
しかし、本当の良質な「レビュー」を、変な条件づけは、むしろ邪魔しています。
多くのサービスは「記事を書くだけで報酬」が出ますので、レビューの力で実際に購入にまで導き、成果報酬を稼ぐ優良なアフィリエイターは、むしろ余計な条件がつけられたものは避けることが少なくありません。
つまり、レベルの低いアフィリエイターが多く集まります。
わたしも、広告主に特に好意を持っている場合は、おつきあいで参加する場合もありますが、基本的には条件付レビューは書きません。